「ハイパーツリー」は、約10年前に株式会社日本能率協会総合研究所にてPC98用に開発・販売したアイデアプロセッサ/アウトラインプロセッサのWindows版です。
当時はPC98のMS-DOS上で、MacintoshのようなGUIを持ったアイデアプロセッサ・アウトラインプロセッサを作ろうと企画・開発を始め、リリースしました。それほど大々的にリリースしたわけではなく、ニッチなマーケットではありましたが、ご利用いただいた方には非常にご好評いただきました。
フリーウェア・シェアウェアにいくつかアウトラインプロセッサがあり、エディタのマクロや拡張機能でもアウトライン機能がついていますが、多くはツリー構造と本文が別になっていて、整理はしやすいが操作が煩雑になりがちです。
そこで、コンセプトはMS-DOS版のものを引き継ぎつつ、弊社で最初から開発をスタートし、やっと製品と呼べる形になりました。
現在、市場に出回っているソフトのほとんどは、情報の加工・装飾ツールであり、情報の整理や思考の支援を主眼としたソフトはあまりありません。例えばワープロソフトは、すでに書くことが決まっていれば、文章を見栄えよく作成することができますが、機能が豊富になりすぎ、GUIを多用するが為に、文章の構成を考えたり、情報を整理するのには向いていません。かといってデータベースソフトとなるとフィールドの定義などが面倒で、直感的な情報整理には向いていません。
ハイパーツリーは、文章を中心としたアウトラインエディタであると同時にテキスト中心のデータベースといえますが、既存の枠にとらわれず、直感的な操作で情報を蓄積・整理し、思考を活性化してくれるように設計されたソフトです。どちらかといえば、ファイル管理ツール(エクスプローラのような)のファイルをテキストに置き換えたものといえるでしょう。
製品的には、よく言えば活用方法が多様、悪く言えばどう使えばいいか迷うソフトです。テンプレートなどでサンプルデータをお見せしていますが、どうか自分ならではの画期的あるいは奇抜な活用方法をご自身で発見していただければ幸いです。
また、現在バージョン1.0で、至らぬ点・ご不満もあろうかと思いますが、皆様の声をお聞かせいただき、細かくバージョンアップして対応していきたいと考えております。 |